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この社長のから学べ!

岸★正龍

第2回
「価格には勝てない」・・・ その恐怖から、キラーブランドの躍進は始まった。
  • モンキーフリップ
  • 代表取締役 猿頭 岸★正龍様
  • 所在地:名古屋市中区上前津
  • HP:http://monkeyflip.co.jp/

インタビュアー:加ト吉ちゃん

遊んでる暇があったら死ぬほど働け!

記者「岸さんにとっての遊びとはなんですか?」

遊び・・ですか。僕は今まで仕事仕事仕事でやってきて、それ以外のことは考えたことがないので、遊びと言われても思い付きませんね。
僕は大須にあるモンキーフリップというちょっぴり尖ったメガネ屋をやりながら演劇もしているのですが、だからといって演劇は遊びというわけでもないし・・。

遊んでる暇があったら死ぬほど働け!というくらい僕の人生は仕事とは切っても切れないもので、仕事上で出会う全ての人が僕にとって刺激でもあるし、日常の楽しみでもあるんです。
あーでもない、こーでもないと語り合って、親しくなって、助け合って、人が人を呼んで、気付いたらその人たちが新しい発想を持って僕に問いかけてくれる。
しいていうならば僕の遊びは全部仕事につなげるためのもので、やっぱり僕は仕事人間なんですよ。

最初は、全く違うテイストのお店だったモンキーフリップ

モンキーフリップは今では男性向けのパンク、ロックテイストなデザインのものが多いけれど、始まりは今と全然違う。マーケティングの観点から、お店を作った。まずは、ターゲットとなるお客さんを決めて、それも、最初は栄にお店があったんで、お店の前を通るOLさんに好まれるようなお店にしようと決めた。彼女達の好みに合わせて、コンセプトメイキングして、店内の模様やレイアウトも試行錯誤して・・・結局、大企業がやるマーケティングでお店を作ったんです。

大須に移ってからも、色々とやりました。大人のビジネスマン向けの店もやったし。その時はオリジナルの商品は3割程度しかなかったんですけどね。

でも、ある日気付たんですよ。大企業のやり方を真似ても中小企業では上手くいかないってね。

恐怖に震えた大手の進出

そんな時、大須に大手のメガネチェーンが参入してきて、ものすごく怖くて。大手に価格で勝てるわけがない。怖くて怖くて怖くて考えて考えて・・。で、「あー、このまま店ちっちゃくしちゃおうかなー」とか、「うちも値段さげちゃおっか」とか、しばらく悩んでて。そんな時に、仲間と開催してる勉強会で言われたんだよね。「そんなもん、岸さんらしくないじゃん」って。で、おびえて好きじゃないことやるくらいなら、と、覚悟を決めて、徹底的に別の面で戦うことにしたんです。

僕らしさ、モンキーフリップらしさ

僕が僕らしくなれて、モンキーフリップもモンキーフリップらしくなれて、お客様もお客様らしさを表現できるメガネを、と、1つ1つのメガネに気持ちを込めて、安さとかじゃなく「スペシャルなものを買いたい!」というお客様に向けた店になることにしたんです。

そのままでは絶対に大手にはかなわない。だからとにかくやるしかなかったんです。「経営者として強くいるのは当たり前。でも逆に、こんなに弱い所を皆にさらけ出して素直に人の意見を取り入れることが出来る人はなかなかいない」なんて言って、当時の僕を知る人と、今では笑い話になってるんですが、実際に本当に怖かったし、たくさんの人に相談にのってもらいましたね。

そして今の真っ黒でパンクテイストの店舗が完成したんです。昔は3割しかなかったオリジナル商品でしたが、「オリジナルで勝負だ!数もデザインも突き抜けていこう!」とメガネも僕もとにかく突っ走りました。今度はマーケティングとか考えず、リサーチとかからではなく、【自分たちから変えよう、自分の好きなカルチャーを大須から発信しよう】ってね。

突っ走って得たもの

記者「従業員さんはどうだったんですか?」

それが、結構辞めてしまいました。今まで「ショップ」だったモンキーフリップが「ブランド」になり、その急な展開についていけなかったんですよ。

ショップは値下げとか平気で出来て在庫もポイッと処分したり出来た。でも、ブランドになったからには簡単に値段を下げたり出来ない。在庫も抱えることが出来ない。でも売らねばならない。その違いは小さいように見えても大きかった。

でもね、突っ走れば突っ走る程、不思議といい話も入ってくるようになってね。人との出会いで新しいモデルに挑戦したり・・今は言えないけど今度一大プロジェクトもやるんですよ。

ここまで出来たのも一人じゃ絶対出来なかった。辞めてしまった従業員含め、たくさんの人の協力で今のモンキーフリップがあるんですよ。

スペシャルな存在であるために

記者「ブランド」になるってどんなこと?」

例えば、飲食でいえば、「焼き肉が食べたいから焼肉屋に行こう」、そんな存在ではなく「あそこのユッケが食べたいからあそこの焼肉屋に行こう」そんな感じかな。
モンキーフリップは、そんな存在でありたいですね。
そして僕がこのパンクロックテイストのメガネをデザインし売るのは、価格戦争に負けない唯一の手段。モンキーフリップは、もっともっと、尖っていこうと思います。

夢はこのテイストでNO.1。世界で一番になることですね。
そんな他には絶対ないメガネ屋経営が、僕の人生をかけた真剣な遊びです。

編集後記
岸さんのブランド構築スタイルは圧巻。
モンキーフリップは、最近行われた、メガネの国際総合展
IFOTにも出展されてます。異色なブースで会場が盛り上がったそうです。
そして、アイウェア・オブ・ザイヤーという、デザイン・機能性を
兼ね備えたメガネとしてメンズ部門で受賞されたとか。
現在、アジア4カ国にもブランド展開中で今後の躍進から、目が離せません。

(インタビュアー:加ト吉ちゃん)